「2台目」で輝くボルボ その2
スポーティなルックスの2ドア・4シーターコンパクト……アウディA3に代表されるこのセグメントのコアな市場は西ヨーロッパだ。

つまり、ドイツ、フランス、イタリア、スペインなどが主要市場ということになるが、中でも、ボルボがもっとも関心を寄せている市場はイタリアらしい。もちろん、ミラノを中心にした北イタリアである。
「ミラノで火がつけば、その火は世界に拡がる」……お洒落の世界の決まりごとのようなものだが、ミラノっ子たちがC30にどう反応するか……デビューしてまだ間もないのでその答えは出ていないが、とても気になることである。
「アクティブな都会のライフスタイルを送る独身者、あるいはカップル」、そして「子育てが終って、時間とお金に余裕ができた人たち」がC30のターゲットカスタマーだとボルボは言うが、私はそれに「お洒落な人たち」を付け加えておきたい。
フロントはS40/V50とほとんど変らないが、プロポーションはきれいでスポーティだし、ボルボの伝統と個性をモダンな表現で凝縮されたリアスタイルも印象的だ。
前後ホイールアーチにもインパクトがある。
C30のオプションリストで気に入ったのは「色を選べるボディキット」。ボディキットとは、前後バンパー、ホイールアーチ、サイドシルを一体に繋げたものだが、とくに私が惹かれたのは、白のボディとブラウン系メタリックのボディキットの組み合わせ。これはお洒落だ!。
確かオープンは6〜7年前だったと思うが、以来、トレンディな男たち女たちを引き寄せ続けている「ARMANI NOBU」(アルマーニ・メガストアの中にある和食レストラン)は、食事も美味しいが、いい男たち、いい女たちをまとめて眺めるのにも最高のスポットだ。
特に女は、雰囲気的に言えば、あのスーパーモデル、リンダ・エヴァンジェリスタ級がそこここにいる(ちょっと大げさかもしれないが)といった感じさえする。
なぜ、いきなりこんな話しをしたのかというと、上記の白とブラウン系メタリックのC30なら、そんな男たち女たちにも負けないだろうなと、ふと思ったりしたからだ。
ウィークデイはS80でシックに控えめに振舞い、ウィークエンドにはコンパクトだけど思いっきり華やかな装いのC30をスポーティに走らせる……そんな2台の使い分けができたら、とても素敵だ。
(『zino』2007年8月号掲載記事)

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1940年東京生まれ。日本大学芸術学部放送学科卒業。文化的側面からクルマを斬る自動車評論家。輸入車がレアだった45年以上前に、「旅行に行くから」と言って借りた、父のノーマルのベンツでラリーに出場し、優勝したという、やんちゃな過去も。




