国内初のクリーンディーゼルを搭載した
日産エクストレイル20GT
ボディサイドいっぱいに張られた「Clean Diesel」のデカール。
ふつうは「広告を貼り付けた」クルマになんか乗りたくないと思うものですが、
エクストレイル 20GTは逆でした。

都会的な背景にも合うのが最新SUVの証拠です。
周りからの視線を受けるのがとても心地よかったのです。
たとえば原宿辺りで、「Red Bull」のカンを背負ったMINIを見かけると、
「お洒落だなぁ」「乗りたいなぁ」と思うのですが、
あれは若くてカッコいい人でないと乗せてくれないはずなので、
僕には実現不可能です。
まあ、エクストレイル 20GTを運転しながら、
そんなバカなことを考えたりしていたのですが、
でも、「Clean Diesel」のデカールを張ったエクストレイル、
ほんとうにカッコいいと思いました。

ボンネットのデカールはこんな感じです。

さりげなく、エコカーであることをバッジで主張しています。
ちなみに、このデカール、アクセサリーとして売っているものではありません。
しかし、どうしてもほしいときは、
ディーラーで「ほしい、ほしい!!」と強く迫れば、
メーカーから取り寄せてくれるかもしれません。
いずれにしても、
「俺のエクストレイルはクリーンディーゼルなんだよ」と、
周りに強くアピールできるような仕掛け……
ほしい人には提供するべきだと思います。
さて、現在、世界でもっともクリーンなディーゼルエンジンを積んだ、
エクストレイル 20GTの走りっぷりですが……「上々!」です。

ディーゼルになってもインテリアの使い勝手は変わりません。
とても力強くて、気持ちのいい走りっぷりです。
少なくともエンジンが1500回転以上、回っていれば、
エクストレイルは気持ち良く走ってくれます。
2000回転以上になれば、
思わず「すごい!」と声が出てしまうほどの加速をします。
とくに、2速、3速辺りで引っ張るときの加速感は気持ちのいいものです。
上り坂でもグイグイ上ってゆきます。
トランスミッションは6速MTしかありませんが、
シフトフィールもいいし、クラッチも軽くてスムースです。
渋滞の中でも、負担を感じさせられる類のMTではありません。
ATがほしいという話が出るのも当然ですが、
構造がシンプルでコストが安く、燃費がよくて走りもいい……
クルマを取りまく様々な環境の変化の中で、
今、世界では、MTの長所が再認識されています。
環境を意識してMTに変更する、というのもアリかもしれません。

メーターリングもメッキで美しいです。

小物を収納できる、荷室下の引出しは便利です。
そんな状況も含めて、
クリーンなディーゼルと6速MTの組み合わせを、僕は支持します。
ヨーロッパではお年寄りも女性も、当たり前のようにMT車に乗っています。
かつてAT王国といわれたアメリカでも、
最近、価格が安くて、燃費のいいMT車を選ぶ人が増えています。
とにかく、エクストレイルのディーゼルは、
サイズも使い勝手もいいオールマイティなSUVですし、
1度買ったら、10年くらい乗って使い倒す……
そんな人にはいろいろな意味でお勧めの1台です。
少しでも興味があったら、
とにかく1度、実車に触れてみることをお勧めします。
最新のディーゼルがどんなに進化しているのかを知るだけでも、
試乗に時間を割く価値は十分あると思います。
では、また明日。
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1940年東京生まれ。日本大学芸術学部放送学科卒業。文化的側面からクルマを斬る自動車評論家。輸入車がレアだった45年以上前に、「旅行に行くから」と言って借りた、父のノーマルのベンツでラリーに出場し、優勝したという、やんちゃな過去も。




