VWの街......
ハノーバーに程近いアウトシュタット③
リッツ・カールトン・ウォルフスブルグの
ロビーフロアの通路の壁には、
モノクローム時代のビートルの写真が、
そして、バーには、非常に独創的な作風で知られる、
Helmut Newtonヘルムート・ニュートンが撮影した
著名人のポートレートが飾られています。
偽物のアンティークや巨大なフラワーアレンジメント等、 一切ありません。
なんとも心地よいホテルです。
完成したビートルが積み出しを待っています。
ハッキリしませんが、ずっと奥の方に見えるのは、専用列車に積まれたビートルだと思います。
(撮影・岡崎宏司)
ウォルフスブルグ工場構内の引き込み線から、ビートルはこうして世界に旅立って行ったのです。
整備工場なのか、最終検査工程なのか……よく分かりませんが。
これはなにか検査をしているところだと思いますが、
どうもかなり走り込んだビートルのように見えます。
ビートル・カブリオレは、「クラスレス」の最たる存在のようなクルマでした。
ウォルフスブルグ郊外ででも撮った写真でしょうか?
外の景色は何もない原っぱのようです。それにしても、ダッシュボード周り、シンプルですね。
ビートルは永遠なり……本当に、そう思います。
廊下はゆったり弧を描いていますが、先の壁面に見えるのがビートルの写真です。
スペシャル・スウィートも見せてもらったことがありますが、
ホテルというよりも、
インテリで、デリカシーがあり、美的意識も高い……、
そんな大金持ちの部屋、といった印象でした。
椅子やテープルにしても、
モダンセンチュリーの名作が、
さり気なく置かれているのです。
大きな壁面のひとつが書棚になっていて、
豊富な新旧の本で埋め尽くされていたのにも、ちょっと驚きました。
ちなみに、日本人で、この部屋に初めて宿泊したのは……、
僕の得た情報では、ソニーの出井さんのようです。
出井さんはDr.ピエヒと個人的に親しい関係とも聞いています。
なにはともあれ、
リッツ・カールトン・ウォルフスブルグとは、そんなホテルなのです。
では、また明日。

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1940年東京生まれ。日本大学芸術学部放送学科卒業。文化的側面からクルマを斬る自動車評論家。輸入車がレアだった45年以上前に、「旅行に行くから」と言って借りた、父のノーマルのベンツでラリーに出場し、優勝したという、やんちゃな過去も。




