日産 ロンドン デザイン センター①
カルロス・ゴーン体勢になってからの日産は、
デザインに大きな力を注ぐようになりました。
そんな日産が、欧州の新しいデザイン拠点として、
「ロンドン・デザインセンター」を開いたのは
2003年1月のこと。
私はそのオープニング・セレモニーに立ち会う幸運を得たのですが、
いろいろな意味で、深く心に残るイベントでした。
場所は、ロンドンのパディントン。
新旧のロンドンが多様な綾を織りなし、
「ロンドンのベニス」と呼ばれる場所に近い、
運河に面した立地も素晴らしいものです。
また、元々は英国国有鉄道のメインテナンスデポとして、
1960年代に建てられた建物を基本に使っている点も、
ユニークであり、想像力をかき立てられます。
19世紀半ば、当時の先端技術を駆使し、
鉄骨とガラスで造られた壮大なパディントン駅から、
そのまま運河沿いの遊歩道に抜けてスタジオに……
そんな道筋を通るだけでも刺激に満ちています。
今日と明日の2回、
日産ロンドン・デザイン・センターの表情、
そして、オープニング・セレモニーの様子をお届けします。

この遊歩道は、パディントン駅のホームからそのまま繋がっています。
2003年当時はこんな様子でしたが、今ではモダンなビルが埋め尽くし、
カフェやレストランは夜遅くまで賑わっています。
(撮影・岡崎宏司)

最近では、この運河も船でぎっしり埋まっています。
このちょっと先に「ロンドンのベニス」と呼ばれるエリアがあります。

オープニングの日、デザインセンターの前には、
当時の「新しい日産デザインを象徴する」マイクラ(マーチ)が並べられていました。

デザインセンターの入り口です。

デザインセンターの前からは、運河を隔てて、旧いロンドンの風情を残す街並みが見えます。

半地下構造の建物の外観は、かつて英国鉄道のメインテナンスデポだった頃の雰囲気を強く残しています。
入り口のサインを見なければ、ここが、日産の最新のデザインセンターだとは誰も気付かないでしょう。
では、また明日。

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1940年東京生まれ。日本大学芸術学部放送学科卒業。文化的側面からクルマを斬る自動車評論家。輸入車がレアだった45年以上前に、「旅行に行くから」と言って借りた、父のノーマルのベンツでラリーに出場し、優勝したという、やんちゃな過去も。




