ボルボ安全センター
ボルボといえば、
まず「安全」というキーワードを思い出す人は多いでしょう。
ボルボは歴史的に見ても、
もっとも早い時期から、安全性に目を向けてきたメーカーです。
今日は、そんなボルボの「安全センター」をご紹介します。
スウェーデンのゴーセンバーグにありますが、
世界でも最大規模の安全センターは、2000年春に完成しています。
僕が見学したのは2003年ですが、
まず驚いたのは衝突実験場の規模の大きさでした。
天井の高い大きな円形ホールを中心に、
長さ154mと108mの2本の走路が交差し、
154mの走路は最大90度まで、角度を変えることができます。
つまり、正面衝突から側面衝突まで、
あらゆる角度の衝突実験が可能だということです。
僕が見学したときは、S40とXC90、
つまり、ミディアム・セダンと大型SUVの側面衝突実験をみせてくれました。
S40は大きくはね飛ばされ、ボディ側面は強く凹みましたが、
乗員(ダミー)のダメージは「軽傷程度」とのことでした。
この安全センターでは、
年間400台程度の実車の衝突実験を行っている(当時)そうです。
衝突実験場の中央ホールですが、手前の赤白のパイロンが置かれた部分でクルマが衝突します。
(撮影・岡崎宏司)
最大90度まで角度が変えられる、長さ154mの走路の総重量は、600トンとのことです。
25km/hで走るS40の側面に、50km/hで走るXC90が衝突しました。S40は大きくはね飛ばされています。
XC90は走路から少し斜めにずれただけで、前部の損傷もそう大きくはありません。
S40の側面は大きく凹んでいますが、ドアも開けられる状態でしたし、
カーテンエアバッグで乗員の頭部も守られています。
S40のキャビン中央部はかなり内側に変形してはいますが、
全体に滑らかな変形で、乗員スペースも十分確保されています。
では、また明日。




1940年東京生まれ。日本大学芸術学部放送学科卒業。文化的側面からクルマを斬る自動車評論家。輸入車がレアだった45年以上前に、「旅行に行くから」と言って借りた、父のノーマルのベンツでラリーに出場し、優勝したという、やんちゃな過去も。




