VW ポロGTI
今まで、「GTI」といえば、多くの人たちは、
直感的に「ゴルフGTI」を思い出したはずです。
つまり、先代「ポロGTI」の存在感は薄かったということです。
ポロというクルマそのものも、
なんとなく「女性向き」といった雰囲気もありましたし、
事実、先代ポロは、日本でも欧州でも、
圧倒的に女性ユーザーが多かったように思います。
しかし、新型ポロはまったく違います。
ゴルフと同様、幅広い人たちに馴染むクルマになっています。
品質感の高さも一級ですし、
乗り味、走り味、静粛性……どこをとっても、
コンパクトクラスでは他を圧倒しています。
そんな新型ポロをベースにしたGTI、
当然のことながら大きく進化しました。
ダウンサイジング・コンセプトに添ったエンジンは1.4L。
排気量は小さいのですが、
直噴システムと、ツインチャージャー・システムを組み合わせて、
179ps/25.5kgmを引きだしています。
自然吸気式エンジンなら2.5L・クラスの実力です。
トランスミッションは7速DSGで、 重量は1210kg。
これで、走らないわけはありません。
日常領域の瞬発力は、ゴルフGTIにも勝るものを発揮します。
ボディもしっかりしているし、足もしっかりしています。
ガンガン走っても耐えてくれる、ブレーキのタフさも嬉しいところです。
とにかく、ポロGTI……走れるし、楽しめます。
もちろん日常性も、快適性も高いレベルにあります。
新型ポロGTIが、
最新のVW車を代表する1台になったことは間違いありません。
7速DSGのシフトレバー・ブーツ……赤のステッチが鮮やかです。
(撮影・岡崎宏司)
チェック柄のシートは、初代ゴルフGTIから続く伝統です。
大柄な大人4人にはさすがにタイトですが、
コンパクトクラスとしては、後席の実用性、快適性にも優れています。
チラリと一瞥しただけでも、優れた質感を身につけていることがわかります。
LEDを周りに巡らせたヘッドライトも精悍な仕上がりです。
上下を赤で挟まれた黒のハニカムグリル……これもGTIの伝統です。
赤いブレーキキャリパーはインパクトがあります。
ポロGTIのブレーキ、見かけがよいだけでなく、実力もあります。
テールランプのデザインと精度感の高さは、新型ポロの魅力のポイントのひとつです。
では、また明日。

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1940年東京生まれ。日本大学芸術学部放送学科卒業。文化的側面からクルマを斬る自動車評論家。輸入車がレアだった45年以上前に、「旅行に行くから」と言って借りた、父のノーマルのベンツでラリーに出場し、優勝したという、やんちゃな過去も。




