2011.03.25 15:30
メルセデス・ベンツSLS AMG
「メルセデス・ベンツ・300SL・ガルウィング」……
長い自動車史の中でも、もっとも輝いたクルマの1台です。
そんな、クルマのアイコンを受け継ぎ、
今の時代に復活させたのがSLS AMG。
アイコンとは、もちろんカモメの翼「ガル・ウィング」のことです。
そして、まさに「長大な」という表現がピッタリのノーズには、
571ps/66.3Kgmを発生する、
6.2L・V8のAMGユニットが積み込まれています。
それも長いノーズのず~っと後方、運転席直前に……。
さらに7速DCT(デュアルクラッチ式トランスミッション)は、
後輪の前、つまりトランスアクスル方式にしたことで、
43:57というFR車としては異例の重量配分を実現しています。
もちろん、トラクション性能を高めるためです。
エンジンもドライサンプ化して、重心を低くしています。
つまり、スーパースポーツカーとして、
徹底的に基本性能にこだわっているということです。
エンジン音は高周波系の混じった刺激的な音です。
それをあまり遮ることなくコクピットへ伝えているので、
エンジンが始動した直後から、一定の緊張感につきまとわれます。
でも、まさに「弾けるような」走りと速さを知れば、
そんな躾けも正当化されてしまいます。
僕が乗ったのは、AMGパフォーマンス・パッケージを組み込んだモデル。
バネ、ダンパーは固められ、
カーボンセラミックのブレーキが組み込まれ、アルミホイールも鍛造でした。
コンフォートより走りを重視した躾で、乗り心地はタフ。
でも、ワインディングロードの走りは見事なものでした。
身のこなしも、グリップレベルも、限界の挙動/コントロール性も、
そして、タフな仕事を難なくこなすブレーキが、
ドライバーの自信を決定的なものにしてくれます。
このパフォーマンス・パッケージ、
日常的なリラックスした走りにはちょっと不向きかもしれませんが、
全力で追い込むようなスポーツ領域の走りでの疲れは最少です。
これはいうまでもなく「SLS AMG」が、
高度な動質を持っていることの証にほかなりません。
ガルウィング・ドアから乗り降りするときの注目度もすごいものですが、
スポーツカーとしての走りの実力もまたすごいものです。
ガルウィング・ドア……文字通りカモメが翼を開いたようなドアです。
開閉はコツさえわかれば簡単です。
注目度は非常に高いので、開閉と乗り降りをスマートにこなすことは重要です。
赤と黒、カーボンパネル……刺激的なトリムです。
前方視界がよく、車両感覚が掴みやすいので、運転のしやすさも文句なしです。
センターコンソールはカーボン製、走行中のギアシフトはパドルで行います。
速度計は360km/hまで刻まれています。
ちなみに、最高速度は317km/h、0~100km/hは3.8秒とアナウンスされています。
サイドシル部分にもカーボンパネルが使われています。
長大なエンジンルームですが、
エンジンがいかに後方に積まれているか、おわかりいただけると思います。
エンジンはい一基一基がマイスターの手で組まれていますが、
そのサインプレートが、Vバンク中央に取り付けられています。
パフォーマンス・パッケージに組み込まれている
カーボンセラミック・ブレーキの威力は素晴らしいものです。
どうです、このプロポーション!
エンジンはフロンドアクスルの後方にマウントされ、
ドライバーはろリアアクスルの直前に座る形になります。
では、また。
長い自動車史の中でも、もっとも輝いたクルマの1台です。
そんな、クルマのアイコンを受け継ぎ、
今の時代に復活させたのがSLS AMG。
アイコンとは、もちろんカモメの翼「ガル・ウィング」のことです。
そして、まさに「長大な」という表現がピッタリのノーズには、
571ps/66.3Kgmを発生する、
6.2L・V8のAMGユニットが積み込まれています。
それも長いノーズのず~っと後方、運転席直前に……。
さらに7速DCT(デュアルクラッチ式トランスミッション)は、
後輪の前、つまりトランスアクスル方式にしたことで、
43:57というFR車としては異例の重量配分を実現しています。
もちろん、トラクション性能を高めるためです。
エンジンもドライサンプ化して、重心を低くしています。
つまり、スーパースポーツカーとして、
徹底的に基本性能にこだわっているということです。
エンジン音は高周波系の混じった刺激的な音です。
それをあまり遮ることなくコクピットへ伝えているので、
エンジンが始動した直後から、一定の緊張感につきまとわれます。
でも、まさに「弾けるような」走りと速さを知れば、
そんな躾けも正当化されてしまいます。
僕が乗ったのは、AMGパフォーマンス・パッケージを組み込んだモデル。
バネ、ダンパーは固められ、
カーボンセラミックのブレーキが組み込まれ、アルミホイールも鍛造でした。
コンフォートより走りを重視した躾で、乗り心地はタフ。
でも、ワインディングロードの走りは見事なものでした。
身のこなしも、グリップレベルも、限界の挙動/コントロール性も、
そして、タフな仕事を難なくこなすブレーキが、
ドライバーの自信を決定的なものにしてくれます。
このパフォーマンス・パッケージ、
日常的なリラックスした走りにはちょっと不向きかもしれませんが、
全力で追い込むようなスポーツ領域の走りでの疲れは最少です。
これはいうまでもなく「SLS AMG」が、
高度な動質を持っていることの証にほかなりません。
ガルウィング・ドアから乗り降りするときの注目度もすごいものですが、
スポーツカーとしての走りの実力もまたすごいものです。
開閉はコツさえわかれば簡単です。
注目度は非常に高いので、開閉と乗り降りをスマートにこなすことは重要です。
(撮影・岡崎宏司)
前方視界がよく、車両感覚が掴みやすいので、運転のしやすさも文句なしです。
ちなみに、最高速度は317km/h、0~100km/hは3.8秒とアナウンスされています。
エンジンがいかに後方に積まれているか、おわかりいただけると思います。
そのサインプレートが、Vバンク中央に取り付けられています。
カーボンセラミック・ブレーキの威力は素晴らしいものです。
エンジンはフロンドアクスルの後方にマウントされ、
ドライバーはろリアアクスルの直前に座る形になります。
では、また。




1940年東京生まれ。日本大学芸術学部放送学科卒業。文化的側面からクルマを斬る自動車評論家。輸入車がレアだった45年以上前に、「旅行に行くから」と言って借りた、父のノーマルのベンツでラリーに出場し、優勝したという、やんちゃな過去も。




