2011.08.30 09:00

VW パサート・バリアント 1.4TSI

新型パサート・バリアント(ステーションワゴン)のサイズは、
日本車ならマークXジオ辺りと競合します。

かつて、このクラスのクルマなら、2.4L〜3L程度のエンジンを積むのが常識でした。
現在でも、大勢的にはそんなクルマは少なくありません。

ところが、日本仕様の新型パサートに積まれるのは1.4Lターボ!
セダンもステーションワゴンもこれ1種です。

いままでの常識で考えれば、明らかに「常識外」です。

出力、トルクは122PS/20.4Kgm。
自然吸気式なら平凡な2Lクラス並といったところですが、走ってみて驚きました。

絶対的な動力性能としては「必要にして十分」以上でも以下でもない、といったレベルです。
しかし、エンジンは極低回転域から最大トルクを引き出していますし、
ターボながらレスポンスも上々です。

車両重量が同クラス他車より100kgほど軽いのも要注目です。

それに、よく躾けられた7速DSG、スムースな駆動系等々が相まって、
実に上質で気持のいい走りを味わわせてくれるのです。

タイム計測をしたりすれば、平凡な数字しか発揮できないでしょうが、

ハイウェイや山岳路まで含めて、日常領域での走り味は文句なし、
あるいはそれ以上なのです。
さらに注目なのは、実用燃費が優れていることです。

エンジンをダウンサイズしたからといって、
必ずしも実用燃費が飛躍的に上がるとは限りません。

しかし、パサート・1.4TSIの実用燃費は、
とてもこのサイズのクルマのものとは思えません。

このクルマのオーナーになった人たちは
「期待以上の燃費に」驚き、そして大喜びするはずです。

キャビンもラゲージスペースもたっぷりしていますし、
内外装の仕上げも、最新のVW車の例に漏れず上質です。

プレミアム・セグメントに近いものと言ってもいいでしょう。

乗り心地もいいし、ハンドリングも素直で正確です。

あえて注文をつけるとすれば、加速時のエンジン透過音とロードノイズの遮断が、
いまひとつ物足りない…といったことくらいでしょうか。

VWのダウンサイジング戦略が、価格も含めて、
ライバルたちに脅威を与えていることは間違いありません。

とくに、ゴルフ1.2TSIとパサート1.4TSIは、
その象徴的なモデルと言っていいと思います。




IMG_3824.JPG4785×1820×1530mmのスリーサイズは、堂々たる押し出し感を持っています。





(撮影・岡崎宏司)



IMG_3827.JPG写真のモデルは上級のHighlineですが、価格は396万円です。




IMG_3830.JPG最新のVW車の例に漏れず、一見して、品質感の高さがわかります。




IMG_3836.JPG精度感の高さはプレミアム・クラスに負けていません。




IMG_3839.JPGVWらしく、インテリアはいささか実務的であり、華はありませんが、造り込みは文句なしです。




IMG_3845.JPGラゲッジコンパートメントの大きさが一級であるのはもちろんですが、
細部の仕上げにも手抜きは一切ありません。







では、また明日。